
カザフスタンとウズベキスタンにまたがる国境付近に世界で4番目に大きいとされていた湖、アラル海がありました。しかし1980年以降年々縮小がはじまり今では消滅寸前と言われています。湖の水はどこに消えてしまったのか?不可解な現象にはきちんとした理由がありました。しかし、チリでも同様の事案が発生しており1日で湖の水が全て消えてしまったそうです。果たして関係性はあるのか?気になる疑問に迫って行きたいと思っています。
アラル海とは?
カザフスタンとウズベキスタンの国境付近にあります。
場所は大体このあたりですね。
もともとは世界で4番目に大きいと言われる塩湖でした。
その大きさは北海道に匹敵するほどですので湖としてもの凄い大きさだったという事が分かりますね。
北海道が分かりにくい人は琵琶湖で考えてみて下さい。
その大きさ琵琶湖の約100倍です。
琵琶湖でも分からない場合は東京ドームで言うと
その大きさ東響ドームの約1,450倍です。
とにかくデカい湖ですね。デカすぎて逆に想像付かない・・・。
湖消滅の理由とは?
その圧倒的な大きさの湖アラル海には一体何があったんでしょうか?
比較するためにも画像を見比べて見ましょう。
アラル海を上空から見た衛星写真
出典:Wikipediaより
左側が1989年の様子
右側が2014年の様子
ええぇ!!
わずか25年でこんなにも湖が小さくなるの?
さすがにこれはビックリですよね。
そしていよいよですがその理由というのが環境破壊です。
まさかの展開になってきましたが本来アラル海というのはシルダリア川、アムダリア川から水が流れ湖の大きさを保っていました。しかし旧ソ連政府が農作の為、河川からの農業用水を確保したところ湖に流れる水が無くなってしまったという訳です。
その為、アラル海は年々縮小を始め塩分濃度も上昇しているのです。1989年にはアラル海縮小に歯止めをかける政策を打ち出し「アラル海復興構想」を近隣国から募集することにしましたが結局進みませんでした。
砂漠化した大地からは塩分や有害物質を大量に含む砂嵐が頻発するようになり周辺地域では健康被害にも悩まされています。
今後はどうなるの?
画像は現在のアラル海で発見された船です。
干からびた湖にはかつて沈んだ船が顔を出しています。
なんだか恐ろしい光景ですね・・。
そしてこのままではどうやら2020年に完全消滅すると言われています。
あと3年ってもうすぐじゃん!
じゃこのまま無くなっちゃうの?
現状では復元までに莫大な時間と費用が掛かる為、現実的で無いと判断されています。
健康被害の対策はどうなるの?
2004年以降ウズベキスタン政府が塩分飛散軽減を目的としてアムダリア河口デルタに複数の人口湖を作っているそうです。
更には湿原に葦原を構築する草の根運動も行われているとの事です。
何とかし食い止めないと本当に人が住めなくってしまいます。
その他にもある消えた湖とは?
アラル海においては環境破壊が原因で湖が縮小していますが実はその他にも世界では不思議な現象が起きています。
2016年5月29日にはチリにあったリエスコという湖がたった一晩で全て水が消えました。
どうなってんの??
前代未聞の出来事であるという事で調査中らしいですが現状では地震や地殻変動によって湖の水が全て地中に飲み込まれたという説が有力だそうです。
アラル海とは全く関係性は無さそうですですがなんだか地球って怖いですね・・。
まとめ
アラル海の事案から多くの事を学びこれからは環境保護を世界各国で一人一人が大切に行わないとならない時代ですね。
身近な事で小さな事からコツコツと次の世代や子供たちへ安心を伝えていける様に皆で力を合わせましょう。
以上参考程度にお願い致します。