
ジャマイカと聞くと『レゲエ』『ウサインボルト』というイメージが大半では無いでしょうか?そのウサインボルトの競技者としての歴史から金メダル一つが剥奪されてしまう事件が起きました。『北京五輪』でのリレー走者「ネスタ・カーター」がドーピング再検査で陽性反応が出てしまったのです。これによるジャマイカ北京五輪リレー走者4人は金メダル剥奪となってしまいました。悲しいニュースの真相や疑問と日本の繰り上げ銀について触れて行きたいと思います。
なぜ今更ドーピング検査?
北京五輪が行われたのが2008年ですから皆さんが一番疑問に思うことは
なんで今更?って事だと思います。
私もそう思いましたので色々調べて見ましたが時間がかかった明確な理由までは分かりませんでした。
それだけドーピング検査は慎重に行われ徹底的に分析されるのでしょう。
また、科学の進歩で成分分析がより精密になりドーピング検査の精度が上がったのかも知れません。
その他、新しいドーピング違反となる成分の解明が進んだりといった理由も考えられます。
今回の報道を見るとドーピング検査の精度があがった可能性は大いにありますね。
それにしても8年以上前の出来事ですから「なぜ今更?」って思ってしまいます。
世界アンチ・ドーピング機関(WADA)
ドーピング違反の蔓延を防ぐために1999年に世界アンチドーピング機関(通称:WADA)が設立されました。
これによるとドーピング検査(尿検査)は厳しい基準が設けられ詳しい検査手順(全6手順)を動画を用いながら解説しています。
詳しい手順に関して興味がある方はこちらのサイトからご覧下さい。
今回金メダルを剥奪されたネスタ・カーターは『A検体』『B検体』両方に興奮薬として禁止されているメチルヘキサンアミンが検出されたと発表されています。
過去に金メダルを剥奪された選手
過去にもドーピング使用により金メダルを剥奪された選手がいます。少し振り返って見ましょう。
一番印象に強い選手はこの人かも知れませんね。
「ベンジョンソン」
1988年ソウル五輪 100m
その他近年の大会ではこちらの選手がドーピング違反となっていました。
「アドリア ン・アヌシュ」
2004年アテネ五輪 男子ハンマー投げ
「イリーナ・コルジャネンコ」
2004年アテネ五輪 女子砲丸投げ
「ナジェヤ・オスタプチュク」
2012年ロンドン五輪 女子砲丸投げ
アテネ五輪の男子ハンマー投げでは日本の室伏広治選手が繰り上げで金メダルになっています。
やっぱり筋肉を刺激するパワー系の種目はドーピング違反者も多いみたいです。
今回の繰り上げ銀メダルについて
当時の日本レリー走者である朝原宣治さんは「過去に遡って評価されるのは複雑な気持ち」と話しているそうです。
競技を終えトラックを後にし数年経った今こうしうて判定が覆る事が素直に嬉しいでは無いという事が分かりますね。
ただ「東京五輪・パラリンピックはクリーンで誇れる大会にしたい」という風にも語っていますので実現となって欲しいです。
まとめ
今回渦中の男となったネスタ・カーターは北京五輪(2008年)に続き世界最高記録を叩きだしたロンドン五輪(2012年)にも出場していたメンバーとなっています。
ロンドン五輪でもドーピング違反の対象となった場合は今回と同じくウサインボルトの金メダルも剥奪され更には世界記録まで無効となる可能性が非常に高いです。
今後も気になるニュースになるのでは無いでしょうか?
以上参考にしてみて下さい。